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Case 事例 ~ Estate Planning ~

印刷業 ~三世代にわたる相続を考慮する会社
相談時の状況

 Aグループは、総合印刷業を経営している。創業者は創業地において多数の不動産を所有していたが経営破たんし、 現社長とその妻が残った財産をもとにA社を設立し経営を引き継ぎ現在に至る。

 その過程のなかで、従来型の印刷業からビジネス関連印刷に進出(B社)するが事業軌道にのるまで時間を要し債務超過状態、 金融機関からの借入ができず関連会社からの迂回融資で資金調達をしていた。

 各社の経営状況は、社長が営業、妻が経理財務を担当し単年度決算は良好であるが、 設備の老朽化、職人の高齢化が進行している状況であった。

課題の洗い出し

グループ各社及び一族の個人資産及び人間関係の調査を実施し、テーマとスキームを検討した。

  • B社の債務超過の解消、B社単独の金融機関借入、各社の手形依存の脱却
  • 設備投資と脱職人化
  • 社長の母親の財産確保長男に対する事業承継の準備
課題への対応と結果
  • 債務超過の解消するため、社長母親の土地(自宅の敷地)をB社に現物出資したうえで減資を実施。

    その結果B社単独の資金調達に成功、同時にA社の金融機関の総入替を実施、実質的なリスケに成功した。

  • A社の設備投資をおこなうために中小企業経営革新支援法第4条第1項の規定による経営革新計画を活用、 承認により商工中金より低利の資金調達に成功。

    その結果、1億円の最新設備の更新に成功、これをきっかけに他の金融機関も融資に積極姿勢に転換、 その後毎年1台の設備更新を実施、高賃金の職人の減少、外注費の内製化に成功、売上自体は変更していないが、会社の内容が一新することができた。

  • 金融機関の積極姿勢を利用して支払手形の削減に着手

    一時的なCFは悪化したが、2年間をかけ支払手形の水準を5分の1に圧縮に成功、ますます金融機関の評価があがる結果につながった。

  • 社長の母親の財産確保と長男に対する事業承継の準備

    相続対策は施策により現在進行中であるが、事業承継という部分については持ち株会社を設立してA社とB社の株式を集中させる予定。

金融業 ~オーナー急逝により突然の承継が発生した会社
相談時の状況

当社は不動産賃貸・管理業及び金融業(手形割引他)を業とし、メイン企業A社を中心とする、数社にわたる企業グループである。
個人資産も多く抱える創業者であるワンマンオーナーが死亡し、相続問題が発生。

その段階でグループ全体では、個人資産を含めても債務超過状態、債権者は、 メインのメガバンクに、サブメインの地銀、その他地銀・信金が数行とRCCであった。

相続人は、その妻、及び3人の子であったが、このうち経営の一部に参加していたのは長男一人で、 死去したオーナーの兄弟二人(うち一人が代表者)が経営に参加していた。
相続人より、妻及び、長男以外の子に関しては、保証債務等の承継がされないこと(一方で経営には当然タッチしない)、 及び長男に関しても、保証債務は受け入れるものの事業に関しては、不動産業はともかく、金融業については、そのスキルも無く意志もないとの申し入れがあった。

当社からの提案

グループ各社及び個人資産のデューデリジェンス(不動産、受取手形、債権等)の実施。
各相続人、親族、従業員からのヒアリングを行い、事業再生計画・経営承継計画及び相続財産分配計画を作成。それをもとに平行して金融交渉を行うこととした。

課題への対応と結果
経営にタッチしない相続人に関しては、相続した資産の一部を売却し、返済に充てることで、 金融機関からそれ以上の追求をなされない状況を確保し、グル-プ各社の株式に関しては、後継者である長男に、極力集約した。
会社資産(特にA社)を峻別し、不採算物件及び早急にリノベーションを必要とする物件に関しては、 売却し債務を圧縮した。優良物件に関しては、メイン・サブメインの協力を得て、グループ内の別会社及び新設会社に移動。
金融部門は、グループ内の金融のみを業とする別会社に営業譲渡し、 営業譲渡を受けた別会社の株式は、親族以外の幹部に親族より株式譲渡を行い、一族との関係を絶った(MBO)。
これにより、中心企業たるA社は資産を有しない状況となり、残債務に関しては、共同代表者 たる兄弟の一人、長男が個人資産を提供したうえで債務免除を受けた。

結果、経営に関与しないものは保証債務の追及を免れ、事業は長男に集約。
中心企業は清算、メインバンク、サブメインバンクのサポートのもと不動産賃貸業として2社が存続 (一社は長男が代表、新設会社の代表は、兄弟の一人)。
金融会社は、幹部の所有となり、一族から切り離され存続。代表者であった兄弟は引退した。